頭蓋骨とたるみの関係性

肌のたるみには様々な理由が考えられていますが、その一つが加齢による骨密度の低下。具体的に言えば頭蓋骨の劣化です。

このページでは、頭蓋骨とたるみの関係性や、予防・改善策についてまとめています。

加齢で頭蓋骨が小さくなる理由

骨粗しょう症患者の中でも8割程度を占めるのが50歳以上の女性であり、骨密度の低下によって手足の骨折リスクが高まる他、顔面の骨密度が低下することも懸念されています。

一般的に女性の骨密度が低下するのは閉経後とされていますが、41歳から60歳の中間層ですでに骨密度は低下の傾向を見せ始めます。

骨密度は女性ホルモンの減少に伴って低下するため、女性は加齢とともに顔面の骨密度が低下し、頭蓋骨が小さくなっていくのです。実際に40代は650gある頭蓋骨は、70代になると半分以下の280g程度にまで小さくなってしまいます。

頭蓋骨が顔にもたらす影響

こめかみ・目じりのしわ

笑うと目尻にしわができるのが通常ですが、頭蓋骨が老化するとこのしわがより深く刻まれるようになります。

目の横にある側頭骨がへこんでしまうため、耳の上にある皮膚がたるんでしまい、これが笑ったときの目尻のしわを大きく深いものにしてしまうのです。皮膚の土台となっている側頭骨がへこむと、皮膚は支えを失ってしわが深くなります。

眼窩・目の下のしわ

頭蓋骨の中には「眼窩」と呼ばれる、眼球が収まっている丸いへこみがあります。眼窩は骨密度の低下によって委縮しやすい傾向があり、老化でこのへこみが広がりやすくなります。

目の周りの骨は体中でも特に薄くて縮みやすいため、骨密度の低下で目の周りの皮膚が土台を失い、皮膚がたるみやすくなります。目の下にハリがなくなったり、涙袋の下にもシワやたるみができたり、頬を横切る「ゴルゴ線」と呼ばれるしわも目立つようになります。

鼻腔・ほうれい線

鼻の骨の裏側には「鼻腔」と呼ばれる空洞が広がっています。加齢に伴って骨密度が低下していくごとに、鼻腔も横に広がって穴が大きくなっていきます。

鼻腔の穴が拡大してしまうと、鼻の周りの骨が陥没していきます。ちょうど鼻の両脇から唇の両端に向かって刻まれる「ほうれい線」を目立たせてしまうのです。

上あご・唇の上のしわ

上あごは特に骨密度が高くて丈夫な骨とされていますが、加齢とともに骨密度が低下してくれば、もちろん収縮・縮小してしまいます。

上あごが委縮することによって、上唇の上の皮膚がたるみ、縦じわができやすくなります。

下あご・二重あご

下あごは骨密度の減少率が最も高いとされる部位です。加齢で骨密度が低下すると、下あごの体積も小さくなっていきます。

下あごの体積が縮小すると、皮膚だけが余ってたるんでしまい、二重あごや首のしわが生じやすくなってしまします。

頭蓋骨が劣化する要因

頭蓋骨の劣化には以下のような原因があります。

過度なダイエット

一気に体重を落とそうとして過度なダイエットをすると、骨の発達を阻害してしまいます。人の最大骨量は20代がピークとなっており、その後は下り坂。

特に成長期の過度なダイエットは、骨密度の低下を助長してしまいます。ダイエットでは極端に食事量を減らしたり激しい運動をしたりせず、バランスの良い食事で骨量を維持し魔将。

栄養の偏り

骨を健康に保つためには、普段の食生活から摂取する栄養が使われています。カルシウムやビタミンD、ビタミンK、葉酸などが骨の発達に必要。

栄養バランスの偏った食生活を送っていると、骨密度が低下しやすくなるため注意しましょう。ただしサプリメントなどで過剰に摂取しても「高カルシウム血症」などのリスクが高まるため、適量を心掛けましょう。

喫煙

喫煙習慣は血流を滞らせて、カルシウムの吸収を阻害し骨の老化を悪化させます。女性ホルモンであるエストロゲンの分泌も妨げてしまうため、骨粗しょう症の原因にもされています。

頭蓋骨の骨密度を上げる方法

有酸素運動

外に出てウォーキングやランニングなどの有酸素運動を習慣かさせると、骨に適度な負荷をかけて健康的で強い骨を保つことができます。

有酸素運動は全身の骨を鍛えるのに向いており、外で運動をすれば日光浴もかねられるためビタミンDの生成に繋がります。

インナーマッスル・側頭筋を刺激する

耳上からこめかみに向かって広がる側頭筋は、骨に寄り添っているインナーマッスルです。指の関節や指の先を使って側頭筋をほぐし、ゆっくりと頭頂部に向かって引き上げるように刺激し、骨のトレーニングをしましょう。インナーマッスルが鍛えられるため、肌のたるみ防止にも繋がります。

よく噛む

骨は適度に刺激・衝撃を与えることで強くなります。食べ物をよく噛む行為はあごの骨や筋肉を発達させるほか、食べたものの消化・吸収もアップさせるためおすすめです。

普段の食事では噛む回数を増やしましょう。ガムを噛む習慣もおすすめです。左右にどちらかに偏らず、均等に左右どちらの側の歯でも噛みましょう。

ビタミンDを生成する

ビタミンDは骨を作るカルシウムの働きを手助けします。ビタミンDは鮭やさんまなどの魚類から摂取されるほか、日光を浴びることでも生成が促されます。

1日に10~20分の日光浴でもビタミンDが生成されるため、運藤習慣も兼ねて外出して日光浴の時間を作ってみましょう。

骨に必要な栄養を摂る

骨密度を高める栄養素はカルシウムやビタミンDの他、ビタミンKや葉酸も挙げられます。また、女性ホルモンと同じ働きをする大豆イソフラボンも、骨密度の低下を防ぐために役立ちます。

乳製品や魚・小魚、大豆製品、緑黄色野菜を積極的に食事に取り入れましょう。

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