ビタミンB5(パントテン酸)

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水溶性ビタミンである「パントテン酸」。このページではパントテン酸の働きや摂取基準、多く含まれる食品などを解説します。

ビタミンB5(パントテン酸)はどんな働きをしている?

水溶性ビタミンのひとつで、エネルギー代謝に必要不可欠な栄養素です。副腎皮質ホルモンの合成にも深くかかわっているので、「抗ストレスビタミン」とも呼ばれています。副腎皮質ホルモンはストレスを和らげる作用があるとされており、パントテン酸を摂取することでイライラを解消する効果が期待できるでしょう。そのためストレスを抱えている方には積極的に摂取してほしい栄養素です。

  • タンパク質や脂質、糖質の代謝に関係
  • 善玉コレステロールの増加
  • 自律神経の働きを保つ
  • 副腎皮質や神経の機能を維持する
  • 皮ふ・毛根などに栄養を補う
  • ホルモン・免疫抗体の形成 など

ビタミンB5(パントテン酸)の肌への効果

パントテン酸は肌の状態を整えるためにも役立つ栄養素です。ビタミンCはシミ・くすみ・たるみ・シワ・肌の乾燥などを防ぐ効果が期待でき、パントテン酸はビタミンCの働きを補助する作用があります。さらに腸のぜん動運動を促す作用もあり、便秘解消にもつながると言えるでしょう。

そのためパントテン酸を上手に摂取することで、身体の内側から肌の状態を整える効果が期待できます。

ビタミンB5(パントテン酸)が不足したときの影響

パントテン酸が不足してしまえば、摂取した栄養素をエネルギーに変えられずに脂質・グリコーゲンなどの体に蓄積されてしまいます。余分な脂肪・グリコーゲンが蓄積すれば、身体にとって悪影響をきたし、健康な体の状態とは言えません。さらにホルモン生成・分泌低下も起こるため、異物が侵入したとしても攻撃できずに免疫低下もきたすでしょう。

  • うつなどの精神疾患
  • 手足の麻痺
  • めまい
  • 動悸
  • けいれん
  • 頭痛
  • 皮ふの異常
  • 疲労感
  • 血圧低下
  • 動脈硬化
  • 免疫力低下
  • 低血糖
  • 成長障害 など

ビタミンB5(パントテン酸)の摂取基準量とは?

18歳~64歳の成人の摂取基準量は男女ともに5~6㎎/日と言われています。過剰に摂取したからといって、尿などで体外に排出されるため特に体に問題はないでしょう。不足しないように摂取することが大切です。

参照元:[PDF]厚生労働省_日本人の食事摂取基準(2020年版)

パントテン酸を多く含む食品とは?

パントテン酸を多く含む食品は、豚レバー・鶏レバー・たらこ・納豆・ささみ・さけ・たまご・アボカド・イワシ・牛ヒレなど様々挙げられます。ただ人の体で作ることはできないため、必ず食品から摂取しなければなりません。ただ腸内細菌によって一部分生成されていることが報告されていますが、ほかの細菌によって吸収されるため、体内に取り込まれるのはごくわずかです。色々な食品に含まれているので、さまざまな食品を使った献立を摂取すれば不足しにくいでしょう。

まとめ

パントテン酸は肌の状態を整えるためにも欠かせない大切な栄養素です。様々な食品に含まれている栄養素なので、バランスの良い食事を心掛けていれば不足しにくいでしょう。ただストレスが溜まっていると感じる方は、とくに意識して摂取してください。

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