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スキンケアコスメにおいて、「ヘパリン類似物質」という言葉を聞いたことがある人もいるのではないでしょうか。ヘパリン類似物質は保湿効果が期待できるとされている成分です。本記事では、ヘパリン類似物質の基本情報や効果、化粧品の選び方について解説しています。
「ヘパリン類似物質」は、その名の通り「ヘパリン」に似た物質のことです。ヘパリンとは、豚などの動物から採取する腸粘膜を原料とした薬剤のことです。医療の世界では抗凝固薬として活用されており、血栓症を予防する、人工透を行うときに血液が固まるのを防ぐといった役割で活用されています。美容においては高い保湿作用があることで知られている点が特徴です。この「ヘパリン」に似た物質として「ヘパリン類似物質」があり、やはり保湿効果や水分保持効果が高い成分です。ヘパリン類似物質は、さまざまなスキンケアアイテムに使用されています。
先にも触れていますが、ヘパリン類似物質は保湿効果や保水効果に優れています。角質細胞の水分を保持する効果が期待でき、肌のバリア機能を高めてくれます。保水効果は実にさまざまな効果を発揮してくれる点が特徴。シワやたるみの予防・改善効果のほか、肌のターンオーバーを整える効果が期待できます。保湿をしっかり行うことは、美肌づくりにおいて大きな役割があるのですね。
血液が固まってしまうのを防ぐ効果があるヘパリン類似物質は、血液をサラサラの状態似た持ち、血行をよくする効果が期待できます。血行がよくなると肌をはじめとする体全体の代謝が上がるためターンオーバーを促す効果が期待できます。
肌が乾燥したり、気温の変化に対応できなくなると、肌が炎症を起こしやすくなります。ヘパリン類似物質の保湿・保水効果は、低下した肌のバリア機能を回復させ、肌荒れやアレルギー反応を抑える効果が期待できます。
先にも触れているように、ヘパリン類似物質は医療で使用されていることもあり、保湿目的の製品においても医師から処方箋を発行してもらうことで、市販品よりも高濃度の保湿剤を購入できます。処方箋で入手できるヘパリン類似物質の配合は0.3%です。
ヘパリン類似物質はその高い保湿作用から、顔だけでなく全身に向けた製品が販売されています。顔はもちろんボディやハンドクリーム用など、いろいろな製品がありますが、使用する部分に応じてテクスチャーを使い分けると快適に保湿できます。
例えば、目元など部分的にピンポイントで使用したい場合には、クリームタイプのものがおすすめです。少量を取って乗せられるので、無駄なく使えます。全身に使用したい場合はローションタイプを、ハンドクリームなどある程度の広さに伸ばしたいときは、テクスチャーの軽めなクリームを使うとよいでしょう。
ヘパリン類似物質を使用した製品は、プラスアルファの成分が配合されているものが多いです。例えばボディの乾燥対策の場合、ヘパリン類似物質の保湿効果と合わせて、乾燥によるかゆみを抑えることができるようにジフェンヒドラミンが配合されている製品があります。顔用には美白成分が配合されているものや、セラミドなどの美容成分が配合されているものもあります。ほかの配合成分もチェックして、より効率的に肌の悩みを解決してくれるものを選びましょう。
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