葉酸

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赤血球の形成を助ける栄養素として知られており、特に妊娠初期の女性に必要とされています。葉酸の具体的な働きや摂り入れ方についてチェックしていきましょう。

葉酸とは?

水溶性のビタミンB群の一種であり、ビタミンB12と共に赤血球の合成に働きかける成分です。「造血のビタミン」という呼び方でも知られており、体内の葉酸のうち約50%が肝臓に蓄積され、細胞分裂の盛んなその他の組織にも多く存在しています。

葉酸は水溶性ビタミンであるため、調理中に茹でると損失しやすいのが特徴。光や熱にも弱く、葉酸を含む食材は冷暗所での保管が必要です。

葉酸が欠乏すると赤血球が上手く作られないため、貧血を起こす可能性があり、特に胎児が発育する妊娠中の女性は、通常時の2倍近い量の摂取が厚生労働省から推奨されています。

葉酸の効果

葉酸はタンパク質や核酸を合成するための約20種類の酵素を助ける役割を持っているため、成長を促進する働きがあります。胎児期や幼児期の健全な発育のためにも重要な栄養素で、成人にとってもたんぱく質合成のために必要な栄養です。

女性で妊娠を考えている、妊娠中・授乳中の方に重要な栄養素として知られています。妊娠して初期に胎児の神経管がつくられますが、約28日で閉鎖し、発達するにつれて脳や脊髄になります。胎児の神経管部分に障害があると奇形や下半身麻痺などが起こる他、神経管閉鎖障害となるため、妊娠初期の女性は特に葉酸が多く必要です。乳幼児の発育にも大きく影響するため、授乳中にも葉酸を積極的に摂取すると良いでしょう。

赤血球を作り出すために葉酸は必要不可欠であるため、貧血を予防する働きが期待できます。血液凝固や血管内細胞の機能に影響するホモシステインが増えるのを抑える働きもあるため、動脈硬化を防ぐ効果も期待できます。

葉酸を摂り入れる方法

レバーやヒレ肉などの肉類をはじめ、菜の花や枝豆、モロヘイヤ、ほうれんそう、アスパラガスといった野菜類に多く含まれています。果実類ではイチゴやライチ、アボカド、マンゴーなど。納豆、ナッツ類、卵黄や牛乳からも摂取できます。

また葉酸はサプリメントでも効率よく摂取できる他、ビタミンCやビタミンB12を一緒に摂取することで、体内で効率よく利用できるでしょう。

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