食事の影響によって生じる肌のたるみについて、原因や具体的な対策方法をリサーチしました。
肌のたるみの原因は、日ごろの食生活が起因している可能性があります。食事で肌がたるむ理由は次の通り。
肌のうるおいを維持している「コラーゲン」や「エラスチン」と呼ばれる皮下組織は、「糖化」と呼ばれる現象で破壊されてしまいます。糖化はたんぱく質や脂質などの組織が、糖と結びつく現象のこと。血糖値が高い人は、コラーゲンやエラスチンが糖化によって破壊されてしまうため、肌の弾力が低下し、たるみが生じやすくなるのです。
パンやパスタ、麺類などの糖質の多い食事を摂っている人や、お菓子やデザートなどで糖分を取りすぎている人はよく注意しましょう。また早食いの習慣も、血糖値の上昇を高めます。
たんぱく質は筋肉や肌、髪など様々な体の部位を構成する要素です。栄養バランスの偏った生活をしていると、たんぱく質が不足してしまうため、結果として肌を構成する要素が不足してしまいます。肌が乾燥しやすくなったり荒れやすくなったりして、うるおいやツヤが失われ、たるみも生じやすくなってしまうのです。
暴飲暴食はもちろんですが、食事制限ダイエットをしている人も注意すべきポイントです。食事の際は食材や栄養素に十分気を付けましょう。
食生活が原因で生じる肌のたるみは、もちろん食生活で対策・改善することができます。
食べたいものだけを食べるのではなく、栄養バランスに気を使った食生活を心がけましょう。「ごはんとおかず」ではなく、「主食・副菜・主菜」としてメニューを構成するのがおすすめ。主食3:副菜2:主菜1の割合が厚生労働省の指針としても発表されています。献立の考え方なら「一汁三菜」でも良いでしょう。
野菜たっぷりの汁物に、メインとして肉料理や魚料理を合わせましょう。野菜・卵・乳製品・肉・魚…どの食材もまんべんなく使った料理が理想的です。外食や出来合いのものを食べるなら、食材や成分表にも目を向ける習慣をつけると栄養バランスをコントロールしやすくなります。
皮膚の糖化によるたるみを防ぐためにも、糖質は控えめの食事を心がけましょう。主食にはパンや麺のような小麦類よりも、お米や雑穀米などを選びましょう。主食ばかりではなく、野菜や肉、魚料理などもしっかり食べてお腹を膨らまし、まんべんなく栄養を取りながら糖ばかり摂取するのを防ぐのがおすすめです。
また、油分の多い食事も肌トラブルを引き起こしがちです。炒め物では油は少な目にして、揚げ物も頻繁に食べるのは控えましょう。煮込み料理や汁ものなど、和食中心のメニューが脂分控えめです。
Dr. 近藤惣一郎のカウンセリング予約はこちら